断捨離before→after
わたしが断捨離を始めたのが4月の半ばからです。
その頃ちょうど田舎にある実家で1ヶ月間療養して、また東京に戻ってきた直後でした。気持ちのギアを上げて5月から仕事復帰、夏の舞台に向け東京で引き続き治療して何とか間に合わせる予定で一人暮らしのアパートに戻ってきました。
私の病気は免疫力が低下し敏感になっていた為、気温や環境の変化でものすごく悪くなります。
田舎で改善していたのに東京に戻った途端に悪化。もうね…落ち込みましたよ。
そんな中でもレッスンをまだ週一本だけ持っていたので、療養から戻ってきた私は人前に立っていました。ただ、やはり見た目にも不健康な状態で、レッスンが始まるギリギリまでマスク。バレないようにスタジオの照明を少し暗くして行っていました。
そういうライトダウンした雰囲気のスタジオレッスンもありますよ。でも、当時の私の場合放たれる雰囲気がハッピーじゃない。
インストラクターという仕事は健康を売る商売。フィットネスクラブのインストラクターの場合は週に最低でも15本、多い方ですと23本くらいレッスンを持ち、休みなしで働かれている先生もいます。体を酷使するお仕事ですから、結構皆さん故障を抱えながらもそれをお客様の前では隠して元気に振舞います。
私の場合見た目にもわかる病気だったので隠しきれなかったんですね、それに5月までに治して体を作ってまたバリバリ踊らなきゃならない、そのタイムリミットを抱えて毎日過ごすのが辛かったんです。日々が過ぎるのは早いもの。
仕事先の方と話し合い、私の真面目な性格的にも一度全て辞めて、気持ちの部分でも完全休養に入りましょうとなりました。
週一回でも働き、社会との繋がりが欲しかった私には大きな決断でしたが、ついに仕事を手放したんです。
その日から私は断捨離熱が加速し始めました。
下の写真はその話し合いの日。
東京に戻った時にものの多さに参り少し断捨離を始め、キレイにしたつもりなのですが、何かまだごちゃごちゃ。
古いものが好きだったのでレコードアンティークのランプなどを飾っていました
布で隠した部分にはぎっしり物が入っています。
↓中間
↓現在
カラーボックス一つとクリアケースの中にすべての細々したモノを。
ある程度片付けスッキリしてくると、部屋に残った飾りが突然ノイズに感じるようになり、飾っていたものも処分して生活に必要なものだけを残しました。
【ロフト編】
これが自分の頭の上にあります。右横のレコード機材が落ちたら大変。
過去の衣装や、舞台で使った機材、趣味のレコードや、一時保管中の洋服などが置いてあります。
↑ちょっとずつ減っていきました
↑これが今の状態。今月末にラックも機械類も手放すので、スーツケースだけになります。赤いのがレコードプレーヤー。一台だけ残すか迷い中です。
【クローゼット編】
バッグなども含めると250アイテム以上あった状態から100アイテム位に絞った状態。
衣装ケースを重ねまくっています。処分した今はなきジャケットやカバン達…
現在
早く処分したいブラウン管テレビ。
これがなければだいぶスッキリ。
売ったものは合計すると10万円を超えました。最初は宅配買取業者を使い、だいぶ減ってからいいものをメルカリで売りました。
やはりソファや洋服、機材はスペースを取るので本当に手放してよかった。
断捨離をしていて、自分が何に固執しているのか?何でこんなものが手放せないのか、考える事はものすごくエネルギーがいる事です。
今日はこれが手放せた。そう思えた瞬間は少しですが成長を感じます。
私はダンスの衣装は大学時代の物から全て保管していたので、手放せたのは本当に最近です。
もし再演の時どうしよう?と思い保管していたんです。
例えば5年も前の衣装を2年後の自分に似合うのか?と考えてみました。衣装はそのまま変わりませんが、自分自身は成長し歳をとり変化していきます。
きっと似合わなくなる。同じようにも踊れない。人間は確実に変化していくから。
だからその時自分が一番よく見える衣装を着て、その時に合った振付を踊ることの方が同じ作品でも魅力的だと思ったんです。その時に合ったものにリバイバルすればいい
そう思い「ありがとうございました」と言って手放せました。
今は良かったと思っています。
断捨離をしながら私はダンスに対する気持ちも捨てようとしていました。もしくは捨てずとも整理してみようと。
もうね、、何としてもしがみつきたかったんですね。
そうやって気持ちの整理をし、私は夏の舞台を断りました。
ダンサーとして日々鍛錬していない体と緊張感で舞台に立つ事が許せなかったんです。まずは体を治す事が一番大事。
治って、また踊りたいと思えばレッスンに通って趣味でも踊ればいい。
また本当にご縁があればインストラクターの仕事も、もしかしたら舞台もあるかもしれない。
そんなシンプルな気持ちで手放す事が出来ました。
30代は体と気持ちの変わり目でもあります。私もいろいろな事がありました。
でも1つ1つ丁寧に生きていこう。
そう思いながら今は生きています
豊かさは刺激や経験の濃さだけではありません。前の私はそんな豊かさばかりを求めていました。刺激貧乏。
豊かさはみんな自分の中にあり、考え方感じ方次第でいつでも感じられます。
足りないとなげく貧乏人ではなく、今のあるものを大切に思い、それを如何様にも表現できる人になりたいですね。
今日も長くなりましたが、ありがとうございました。
いい1日でありますように